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「Angularデベロッパーズガイド」の監修をしました!

僕が監修した 「Angularデベロッパーズガイド」が12/15に発売となります!

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Angularデベロッパーズガイド  高速にかつ堅牢に動作するフロントエンドフレームワーク

Angularデベロッパーズガイド 高速にかつ堅牢に動作するフロントエンドフレームワーク

上のリンクはアフィリエイトではないので何万回踏まれても僕に利益はないですが、買ってくれたら印税が回ってくるので気になったら買ってください!

監修

まだ発売前ですがこの本の監修をする上で気をつけたことを軽くまとめておこうと思います。

今回監修としてやったことは、個々の原稿のレビューと、全体の内容の設計のレビューです。 監修は初めてだったので最初は何をするんだろうという感じでしたが、ただただひたすらレビューをしました。 本のレビューするときは毎回思うのですが1000行を超えるPull Requestのレビューはつらいですね。「ここまで読んだ」マークが欲しいです。「ここからここまではLGTM」とか。

1. できるだけ寿命を延ばす

一度買われた紙の本はアップデートできないので、できるだけ寿命の長い本になるように心がけました。 Angular自体はv4が1年間のLTSにもなっていますし、既存のAPIが削除・破壊されるまでには原則として1年間の猶予があります。(1回目のメジャーアップデートでdeprecatedになり、2回目のメジャーアップデートで破壊される) なので、この本は最低限1年以上は寿命があるようにしようと思い、現在最新はv5ですが、v8くらいまでは普通に通用してほしいなと思います。 そのためには単なる公式ドキュメントの日本語訳とならないようにする必要があります。ドキュメントは変わりますからね。

Angularデベロッパーガイドでは個別のAPIの詳細な仕様を解説するのではなく、それぞれのAPIをどのように使うと何ができるのか、というユースケース主体の本になるようにレビューを心がけました。リファレンスは公式ドキュメントを読めばいいのです。

また、APIが存在しているものの今後のアップデートで破壊されることが目に見えているもの、experimentalなものはあまり詳細には解説しないようにしました。 そういったアドバンスドな内容を自力で学習できる下地を作るための基礎教養として、この本が使われるとよいと考えています。

2. "リアル"なサンプルコードに

たまに見かけるのですが、APIの説明を詳細にやろうとするあまり、「そんなコードいつ書くんだよ」というような謎ユースケースのサンプルコードが書かれることがあります。 そういったサンプルコードは知る必要のないことを知るコストもあり、またそういったコードが正しいのかもしれないという初心者への間違った植え付けにもつながります。(「本にこう書いてあったので…」事案)

そういったことを避けるため、サンプルコードはなるべく "リアル" なユースケースに沿って書かれるようにレビューしました。読みながら自分のアプリケーション中でどう使うか、という想像ができるようなサンプルコードを紹介できるように心がけたつもりです。

まとめ

ぜひ来年の新人研修用にAngular利用企業のみなさんよろしくお願いします。買って!